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イベント

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文楽人形の床山(髪結)の解説・実演と文楽鑑賞

文楽公演第2部鑑賞(「鎌倉三代記」入墨の段・絹川村の段/「釣女」)

募集内容

実施日
2007年7月29日(日)

レポート

実施日:2007年7月29日(日)

参加人数:47名

文楽を観るようになって三、四年になります。歴史街道倶楽部に入会して初めて参加したのですが、最初はちょっと堅苦しく、近寄りがたく感じました。回を重ねるごとに面白くなり、今では年二、三回、観させていただいています。「段々のめり込むね」と夫と二人で話しております。大夫の住大夫さんはじめ、みなさんの姿を前の席で間近に見られるときは感激します。
六年前から古文書を勉強しておりますので、特に江戸時代の話に関心があり、時代背景が想像できてとても楽しませていただいています。これを今の流行の言葉でハマルというのでしょう。また、これまで三味線を解体しての解説、人形の頭の説明など、舞台のいろいろなことを少しずつ教えていただきました。このような予備知識があるとないのでは、やはり感動も違うものです。人形遣いの方が人形に乗り移り、魂が込められ、その結果素人の者にも人形自身が自分の心を持ち、体を動かして表現しているように感じられます。
結婚して五十一年。終戦後のどさくさ、生活していく苦労。私たちと同年代の方はそれぞれいろいろなことを乗り越えて来られたでしょう。私たち夫婦もやっと文楽など楽しもうという心のゆとりが持てるようになったということではないでしょうか。戦争で青春を楽しめなかった分、ありがたいことに二人そろっている今、少しでも健康で趣味として永く楽しませていただきたいと思っております。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載