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京の三名水・貴船の川床料理と祇園祭・宵々山



山紫水明の地・京都。市内には鴨川をはじめとする多くの川が流れ、豊富な地下水が湧き出ています。京の名水は、京菓子・酒・茶道・染物などの文化や産業を育んできました。
そんな京都で、「京の三名水」と称されるのが醒ヶ井・縣井・染井です。このツアーでは水をテーマに京都の夏をお楽しみいただきました。

コース:醒ヶ井→縣井→染井→貴船川床(昼食)→貴船神社→八坂神社(解散)
→祇園祭宵々山(自由散策) 
 
醒ヶ井は京菓子店の亀屋良長にあります。平成3年に枯れていた井戸を掘り直し、再び菓子づくりに用いられるようになりました。当日は、四条堀川からすぐの本店にて、「醒ヶ井」のお水をいただきながら、ご主人から歴史と由緒をお聞きしました。次は京都御苑へ移動。堺町御門から入り、鷹司邸跡、西園寺邸跡などを見ながら「縣井」へ。江戸時代までは五摂家の一つである一条家の邸内にありました。残念ながら、今は涸れてしまっています。
三名水の最後は「染井」。京都御苑の東、梨木神社境内の手水舎の井戸から今も湧き出ています。ここは、藤原良房の娘、明子(清和天皇の母)の里御所「染殿」があったところ。甘くまろやかな味がして茶の湯にも適しているという水を汲む人が絶えません。
三名水をあとにして、加茂街道を北上し、貴船の川床で昼食。川のせせらぎを聞きながら、鮎やハモ料理をいただきました。京都の市街地と比べると、気温も少し低く、ホッと一息。
昼食後は、水の神様をおまつりする貴船神社にお参りし、再び京都市街へ。
この日は八坂神社の祭礼、祇園祭の宵々山の日です。祇園祭は平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとします。祇園祭と言えば山鉾巡行ですが、7月1日の「吉符入」に始まり、31日の「疫神社夏越祭」まで1か月にわたって神事が行われます。最後に八坂神社にお参りして、解散となりました。まだ、日は高かったのですが、四条通りを西へと歩くうちに、山鉾の駒形提灯にも灯が入り、宵々山らしくなってきました。京都の暑い一日は、まだ続きます。

※新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、残念ながら2020年祇園祭の山鉾巡行・神輿渡御は中止となりました。その他の行事・イベントも中止や日程の変更の可能性がありますので、主催者サイトなどでご確認ください。