親子参加型プログラム レポート

概要

夏休み、家族で「文楽」をみに行こう

【夏休み特別企画】夏休みのおもいでに、日本が世界に誇る伝統芸能「文楽」を楽しみました。

レポート

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7月27日、国立文楽劇場に好奇心イッパイのお子様たちが、保護者の方々と一緒に集まってくれました。「文楽」は前年に引き続き、実施2回目のプログラムですが、募集をはるかに上回るお申込みでスタッフ一同、嬉しい悲鳴です。
夏休みの思い出に、世界に誇る伝統芸能である「文楽」に親しんでもらうキッカケになれば・・・という思いで企画。大阪市・関西広域連合・近畿日本鉄道株式会社(敬称略)と多くのご後援を得て実施の運びとなりました。
まず最初は「家族DE文楽鑑賞」、落語作家である小佐田定雄氏による新作書き下ろし「かみなり太鼓」です。天神祭、行水、ふんどしイッチョウ、蚊帳(かや)など、夏を象徴する懐かしい風景をバックに、大阪のとある太鼓職人のオウチが舞台です。
初めての鑑賞にもハードルが高くなり過ぎないよう、大夫(たゆう)さんも、ほぼ現代語で語っておられ、お子様にもストーリーがしっかり伝わります。さすがは桐竹勘十郎師の演出、「わかり易い!だからと言って、子ども向けだけの内容ではなく、完成度の高い舞台はさすがです」とは終演後にいただいた保護者のご感想です。

続いての演目は「西遊記」。三蔵法師や孫悟空、猪八戒、沙悟浄とおなじみの面々も、お子様に人気の昨今のゲームに登場するだけあって、より身近な存在のようです。大夫さんの高らかな節回しに、場内一瞬は静まるも、次には爆笑の渦「ありのぉ~ ままのぉ~ すがたぁ~♪」と、なんと「アナと雪の女王」の大ヒット曲まで飛び出します。
解説「ぶんらくってなあに」では、たくさんの希望者から選ばれた3人のお子様が、主(おも)遣い・左遣い・足遣いになって実際の人形を操ります。人形の重さに耐えかねて、時々首がうなだれたようになるのはご愛嬌。舞台狭しと歩いたり、手を打ったりします。舞台がはねた後、場外では活躍の人形たちと記念撮影をしたり、資料展示室を見学したりと自由時間のひとときです。

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再集合の後は、前回も大好評のおまちかね「歴史街道特別教室」の始まりです。実際に文楽へ携わってらっしゃる方から直接お話をうかがったり、手ほどきを受けたりできるので理解がより深まります。
今回は小道具を担当されている天野さんが登場。ついさきほどまで、舞台で活躍(?)していた西遊記の“如意棒”や雷の太鼓、そして他の演目で出演の動物たちが教室いっぱいに並べられました。細かい仕掛けが施してあるものや、リアルすぎてかえって登場回数の少ないイノシシなど賑やかそのものです。一通りの説明を聞いた後は、手に取って動かしてみたり、質感を確かめたりと“体感”しました。実施のアンケートでは「人形が本当に生きているみたいに見えて楽しかった」「舞台に上がって緊張したけれど頭・手・足と3人のイキを合わせるのが難しかった」と鑑賞のご感想を。歴史街道特別教室には「小道具は持ちやすいように、色んな工夫がされていた。触ってみて良くわかった」「近くで見るとキツネや猫の目とても怖かった。暗い舞台で見ると不気味だろうな」とお子様の声。「子ども、孫はもちろん、私も初めての文楽でした。孫の付き添い程度に思っていましたが演目も教室もとても楽しかった」と三代でご参加のおばあちゃんから。「また絶対に来たいね!」とご参加者に満足いただけるプログラムとなりました。

日本文化体感プログラム
飛鳥~奈良~京都連携事業