時空の旅・歴史街道

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奈良時代

NARA PERIOD

710年~794年まで、奈良に都がおかれた時代。土地制度が整えられ、日本各地での開拓が進んでいきました。
8世紀の「奈良時代ゾーン」は、奈良市が中心です。中央集権国家の基礎がつくられた平城宮跡。大陸からの文化が伝えられたシルクロードの終着点である奈良の中心・奈良公園。そして唐招提寺、薬師寺のある西の京がこのゾーンに含まれています。

710年には都は奈良に遷され、日本は中央集権国家としての道を歩み始めました。
平城宮跡は、当時の都の跡です。市民たちの熱心な保存活動により、1キロ四方にわたる遺跡の中心部が開発の手を逃れました。当時の都の規模は、東西約6キロ、南北約5キロ。中国の長安をモデルにつくられました。かつての都のメインゲートであった朱雀門が復元されています。
奈良は、8世紀の大陸文化の影響を色濃く残す都市です。市街地西部の西の京には、当時からの代表的寺院である、薬師寺・唐招提寺があります。当時の外京(げきょう)にあたる奈良公園にも東大寺などの代表的寺社が集まっています。
東大寺大仏は世界最大の溶着銅像で、8世紀中頃に、外国からもたらされた銅の溶着技術を用いて造られました。日本人の技術導入の巧みさが古くからのものだったことを示す好例です。

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