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大神神社 繞道祭(にょうどうさい) by A.Kawabata
繞道祭は「ご神火(しんか)まつり」(地元では「おたいまつ」)とも称され、全国で最初に行われる神事 です。この繞道祭に用いられる「ご神火」は、新年の午前0時を期して、拝殿の東方の禁足地となって いる三ツ鳥居奥で神官によりきり出され、拝殿両側の燈籠に移されたあと、続いて繞道祭が行われます。宮司の祝詞奏上の後、「ご神火」は拝殿の正面の3本(1本の長さ、約3m)の大松明(おおたいまつ)に移され、この3本の大松明を氏子の若者が担ぎ、太鼓を打ち鳴らし、掛け声をかけながら、山麓に鎮座する摂社・末社18社の巡拝(18社巡り)を行います。昔の大松明は、1本が約7m、後の2本が約3mの計3本が用意され、18社巡りが行われていました。
 現在は、「ご神火」が斎庭のご神火拝戴所に移されると、待ちかまえた数千人の参拝者が先を争って持参の火縄やカイロ、野外用のランタンなどに移しとります。また、18社巡りの途中で大松明から「ご神火」をもらう人もいます。この「ご神火」は、それぞれが家庭に持ち帰り、神棚のお灯明や雑煮の祝火に用いられて、1年間の無事息災が祈られます。昔は拝殿前より担ぎ出されるやいなや、先を争って自家製の小さな松明に「ご神火」を移そうとするあまり、その松明で叩き合いが起こって喧嘩になり、怪我人が出たこともあり、今は「松明」持参は禁止されています。
 この日は、JR・奈良交通バス・近鉄とも終夜運転されます。
 同じような神事には、京都八坂神社の「おけら参り」がありますが、こちらは大晦日の午後7時に「おけら灯籠」に「ご神火」が移され、お参りの人々が持ち帰ります。
 
摂社・末社18社とは : 神宝社、天皇社、日向社、大行事社、活日社、磐座社、狭井社、貴船社、桧原社、富士社、厳島社、神御前社、綱越社、若宮社、久延彦社、琴平社、御誕所社、祓戸社
祭事の様子
午前0時にきり出された「ご神火」は、繞道祭の後、神官の手によって拝殿前へと運ばれます。 運ばれた「ご神火」は、氏子の手によって大松明に移されます。
18社巡りの出発前に安全祈願をします。 その後、大松明は18社巡りに出発します。
途中、大松明が燃えて短くなると、担ぎ手が順番に抜けてゆきます。 18社巡りの途中で大松明から採火する参拝人
18社巡りの大松明とは別に、斎庭のご神火拝戴所に置かれたご神火
大神神社
所在地  奈良県桜井市三輪
アクセス JR三輪駅より徒歩5分
近鉄桜井駅より奈良交通バス「三輪明神参道口」下車 徒歩約10分
祭事の日時 1月1日 午前1時
問合先 電話 0744−42−6633
(by A.kawabata)