私たちは伝統的町家を地域の文化財と考えて活動しています。古い町家は無論のこと、新築町家であっても奈良町の活性化「なりわい」づくりにとって重要なアイデンティティです。だからといって、すべての町家を残そうと思ってはいません。でも現在、価値の高い町家が多く壊されているのです。町家を「借りたい人」は、多いのに「貸したい人」がなかなかいないのが現状です。 奈良町には資産的にも、価値のある町家がどのくらいあるのか調べ、具体的な町家再生・活用のモデルケースをつくり、収支の状況を数表化して、地元住民や町家オーナーなどの理解と協力をつのっていきたいと思っています。 また、子ども達には「おもいやり」、若者・大人には「やりがい」、高齢者の方には「いきがい」のあるコミュニケーション豊かなまちづくりを通して、“想い”のある者同志で話し合い、個人的には淡々と楽しく活動して目標の具現化を図っていきたいです。 成功例も失敗例も奈良町にはお手本が必要だと思っています。 (執筆)さんが俥座 田中宏一