お勧めスポット:滋賀・中山道
日本風景街道「琵琶湖さざなみ街道・中山道」
 中山道ウオーク紀行
by ryo
*** 街道に映える赤と黒の塀 ***
今回は、中山道69宿の67番の武佐宿から66番の愛知川宿まで歩きました。
街道筋の家々に見られる紅殻の柱(赤)と焼杉板(黒)の板塀のコントラストのすばらしさに目を奪われました。古い家だけでなく 新しく作り変えられた塀も同じつくりで、伝統と風景を守ろうとする地域の人々の思いが感じとられます。
塀にもいろいろあり、石垣を廻らした背の低いものや地面から立てられた背の高いもの、焼杉板部分から塀の瓦屋根の間に施されて細工など、目を楽しませてくれます。
高い塀 少し低い塀 

紅殻(べんがら[弁柄])は酸化鉄を原料にしており、かつてインドのベンガル地方に産したことでこの名がついたといわれており、塗装には、赤い紅殻に松炭を柿渋で溶いて刷毛で塗り、さらに乾燥してから乾いた布に乾性油つけて拭き込むと艶が出て、防水と防腐に優れています。
また焼杉板は、昔から日本家屋の外壁材として珍重され、杉板の表面をバーナーで炙って炭化させる事により腐食するのを緩和し、非常に丈夫な外壁材になります。
先人の知識とそれを守る人のすばらしさに感動です。

(by ryo)