宿場のまつり 紹介
守山宿で今年最後の宿場まつり「もりやまいち」
 12月23日、滋賀県守山市で、「もりやまいち」が開催されました。
 「もりやまいち」は、江戸時代の「守山往来」に、『市日は7月7日と12日、12月22日と27日で、大阪の天満、江戸の両国よりも人が多く集まり、大道芸人をはじめ全国各地のあらゆる露天商人が参加し、近隣63村の名物、名産が所せましと本町通りの宿場道に並び、大賑わいであった』と紹介されている伝統のまつり。
 平成7年に復活し、今年で14回目を迎えます。
 
中山道を歩行者天国に
 中山道街道文化交流館を中心に、歩行者天国となった中山道沿いには、いろいろなお店が。市内中学生によるあきない体験としての出店や、地元の名物づくりとして取り組まれている「だるまそば」、地元の鮒ずし。地元の野菜やつきたてのお餅など、縁日の賑わいと楽しさで、多くの人が訪れていました。
市を盛り上げる大道芸
 一角に設けられたステージでは、昔なつかしい「伊吹山のがまの油売り」のパフォーマンスや、和太鼓演奏が市を盛り上げていました。
 また、スポーツの盛んな守山を象徴するように、滋賀県唯一のプロパスケットチーム「滋賀レイクスターズ」を応援するチアリーダーショーもあり、伝統の中に新しさを加えた、地元ならではの手作りのまつりです。
 
 また、東門院では、門前アート市(親子で陶芸教室・親子で木工教室)もおこなわれいます。
 中山道の宿場では、街道を舞台にしたまつりがおこなわれていますが、年々、道路規制の許可など、実施するためにクリアしなければならない条件が厳しく、なくなっていく催事もあるとか。
 人が往来することで栄えてきた「街道」。その文化を継承するための「祭り」。そしてこの「祭り」を通して、地元の方々がつながっていく。
 地元の方の力に支えられた大切な取り組みだと感じています。